あたしだけの年下様
「なんでお前らここにいんの」
「だってー隼人の彼女見たかったんだもんー!
『用事があるから先帰る』とか言っちゃってー!」
体をクネクネさせて、人差し指で隼人の頬をツンとつついたのは、元気そうな男の子。
…てか元気!
「歩夢やめろ、気持ち悪い」
「そうだよ、隼人ツンデレなんだから、やめてあげなよ歩夢」
そう言ったのは、黒髪の物静かそうな男の子で、その言葉に隼人はピクッと反応した。