あたしだけの年下様
その頃、あたしはお店の外で立ち止まっていた。
………わー結構暗いなぁ。
なんか出そう。
でも早く帰らなきゃ…。
そう思って、あたしは歩き出しすと、道に落ちてた石につまずく。
「わっ…」
ザザッと音がして、膝をすりむいて、膝からジワーって血がにじみ出てきた。
「痛い…」
「おい」
「………え…」
「なにやってんの」
「…こ、転んだ…」
「……そんなん見りゃ分かるつーの。
なんでまだここにいんのかってこと」
山田くんはそう言いながら、あたしの腕を引っ張ってくれた。