あたしだけの年下様
「…学年で5位なんて、すげーに決まってんじゃん…。
そんなんも分かんねーなんて、本当お前ガキ……」
あ、今『お前』って言った!
なんだかそれが嬉しくて、あたしは心の中で「やったー!」と叫んだ。
「………えへへ」
「は?なに笑ってんの?」
「…あたし、知らない人に子供って言われるのは嫌だけど、
隼人に言われる“ガキ”はちょっと好き」
「……」
「隼人が子供みたいなあたしを好きなら、あたしずーっと子供でいるよっ♪」