あたしだけの年下様




「えへへー」


なんて、あたしは頬を赤くしながら、教室を出てく。





「なんだろうね、勇太先輩から呼び出しなんて!」


巻き髪の安奈(あんな)が、ニヤニヤしながら言った。



「あー、いつも亜美菜からだからな」


ストレートロングヘアーの蘭(らん)が本を読みながらそう答える。



「案外別れ話だったりして」


「それはひどいよ安奈ちゃんっ」



安奈の言葉に、本気で心配している、オーラ(その他全て)がフワフワしている比奈(ひな)。


「比奈は優しいからねー♪」



「でも本当にそうだったら、慰めてやろう」




「あっ!亜美菜きた!」



安奈がドアの方に目をやると、どんよりした空気の亜美菜がいた。





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