あたしだけの年下様





あたしは声が出ないまま、ベッドを立って、ゆっくりとドアの方へと歩き出した。



「………おい…、なんか喋れ、よ…」


――ガチャ




「……」


静かにドアを開けると、
ドアの横には手で顔を隠して真っ赤っかになってる、隼人がいて。


あたしは目に涙を溜めながら、「………はや…と…」と言った。



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