あたしの仮旦那は兄貴の親友
あたしの視線をおもわず下にいった

すこしぽっこりした腹が
短いスカートを押し上げているような
そんな感じがした

そういえば
スカートのホックをきつくなってきたなあ

「海堂さん、もしかして食べ過ぎ?」

あいつのとなりにいる女教師が
くすっと笑いながらぽっこりお腹を見ていた

「はあ…」

なんかあいつに
色目をつかっている女に言われるのは
むかつくかも

イラってする

「まだ若いからね
無理なダイエットする必要はないよ
食べたいもの食べて
成長してね」

あいつがあたしの頭を撫でた

あたしはつい
あいつの手を払ってしまう

「あ…すみません」

あたしはぺこっと頭をさげると
職員室を後にした

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