あたしの仮旦那は兄貴の親友
どうしてだろう

麗華とあいつの元カノがかぶって見えた

「…だったらそのダンスパーティに
花音の彼氏を連れてくればいいのね?」

あたしは花音の了承も得ずに
啖呵をきっていた

麗華に喧嘩を打っていた

「ふふふ。できるの?
こんな地味で、な〜んの取り柄もない子に
彼氏なんて、笑っちゃう」

しまった!って思ったときにはもう遅くて

麗華の流し眼でさらにあたしの怒りが燃えた

絶対に見返してやる

「花音にはすっごいイケメンで
格好良い彼氏がいるのよ!
覚悟してなさい」

あたしは麗華に指をさして
ふっと口を緩めた

こんな女に花音は負けさせない

花音はすごく良い子で
可愛いのに

高飛車だけが取り柄みたいな麗華に
頭をさげているなんて
有り得ないんだから

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