あたしの仮旦那は兄貴の親友
「じゃあ、果恋さんも私のパーティに来てくださる?」

「は?」

「果恋さんのお兄様と一緒に毎月
お手紙をお送りしているのに
一度も来てくださらないんですもの」

当たり前だ!

誰があんたの自慢話大会に行くかっつうの

胸やけをおこす

「花音さんとご一緒にもちろん来てくださるわよね?」

麗華の眉がぴくっと動いた

は、はあーん
読めた

この女、あたしを使って兄貴を呼び出してもらいたいだけだな

なら兄貴も参加させてやるよ

あんたのもっとも見たくない形にして…な

絶対に花音と兄貴をくっつけて
パーティに出席してやろうっつうの

「いいわ。出ましょ
参加してあげる」

あたしはにっこりと笑うと
ぷいっと髪を揺らして教室を出て行った

なんか…すっきりした

胸のもやもやが取れた感じがするよ


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