あたしの仮旦那は兄貴の親友
『嘘…なんでそんなことを言うの?
エッチしたじゃない』

「で?」

『で…って。何よ、それ
妊娠したのよ、だから…』

「それは僕じゃない
悪いけど、父親は違う男だよ
そっちこそ、覚えがあるんじゃないの?」

『な、ないわ』

「それこそ嘘だ
相手が金持ちじゃないからって
僕を父親に仕立てないでくれよ
僕は君とのセックスにイッたことはないよ」

え? なんてことを…

あたしは驚いて
目を丸くした

かあーっと熱くなる頬に
あたしは手でぱたぱたと空気をおくる

『ちょ…なに、それ』

「それに君とは妊娠の可能性が
かなり低いときにしかやってない
きちんと避妊もしてた
だから妊娠するなって限りなくゼロに近い
…というか、ゼロなんだよ」

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