あたしの仮旦那は兄貴の親友
「とんだ失敗だったな
あたしとは…酔ってたせいで
妊娠しないように考える暇もなかったんだな」

あたしはくすっと笑ってから
あいつの胸を拳で一回叩いた

「違うよ
果恋ちゃんには妊娠してほしいって
心のどこかで思ってたから」

「そうやって本心を隠すから…
結婚生活を円満にしていたくて
そんなことを言っても…無駄だぞ」

「果恋ちゃん…」

ぐっとあたしはあいつに腰を掴まれた

有無を言わせないキスに
あたしは考える力を徐々に失っていく

どうしてこんなにキスがうまいんだ

「ねえ、果恋ちゃん
…エッチしよ」

「な…仕事はどうするんだ
持ち帰ってきたんだろ」

「ん、頑張るから」

「だから何をどう頑張るんだ!」

「果恋ちゃんが欲しいよ」

「答えになってない!」

あたしはあいつの腕の中で
大暴れしてやった

が、抵抗は空しく散っていった

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