海
「やめろよ…何してんだ、柚季…」
喧嘩の止めに入ったのは伊織君だった…。
拓哉も後ろについて、話を聞いている。
「話は大体わかってっから…、柚季、お前が悪いだろ」
「・・・・・・・悪くねぇよ・・・」
「嘘ついてんじゃねぇよ?」
「椿…大丈夫か?」
「俺は平気だって」
なに笑ってんの…
血いっぱい出てるじゃん…
遠くから見てもわかるよ…
「お前…俺等のグループから外れろ…」
「…あぁ外れてやるよ、こんな連れいらねぇわ」
そう言いはなって、柚季君はどこかに去って行った…
いなくなった後、アタシはすぐ椿君のところに行った。
「椿君!!!!!!!!!!!」
椿君はビックリした顔でこっちを見ていた。
「ごめんね…凛のせいで…」
すると椿君は笑いながら
「大丈夫、大丈夫だって、凛…俺こそゴメンな?」
「心配したんだから…」
泣いて椿君にしがみついた。