海
16歳、~ひまわり~
あの、事件から1ヶ月。
季節は夏に変わっていく…
学校…アタシ、実は…毎日行ってます。
椿君と約束したからね。
椿君もちゃんと学校行くって約束したから大丈夫なはず。
伊織君と椿君と拓哉は同じ高校らしい。
拓哉は学年は2個下だけどね。
「暑い~」
登校中もサユリは暑いを連呼し、結菜は朝からアイスほお張る。
アタシはタオル頭にかけて内輪で仰ぎながら歩く。
学校までの道のりは歩いて30分。
本当に嫌だ。この道のり…でも学校の近くや行く途中に海岸が
あるから嬉しい。
「あ、おはよ~」
後ろから誰かが声をかけてきた。明らか男の声。
誰だよ。
振り向くと
「「「葵君!!!」」」
3人の声がかぶった。何でここにいるかは分からない…
でも、うちらの学校の制服を着ている
と…言うコトは?
「俺、同じ学校だったんだよ?知らなかった?」
「うん、知らなかったよ~」
「俺、2年だしね、別館だから、会わないよな~」
「そうなんだぁ、仲良くしようね~」
と手を振ってバイバイをした。
葵君ねぇ…見たことなかったね
学校にいるけど…授業はほとんど寝ていたアタシ…
いや、アタシだけじゃない
クラスのほとんどが寝ていた。
まぁ、全員って言っていんじゃないかな?
隣の席は結菜、前はサユリ。
最高の席順。
まぁ、クジで仕組んだんだけどね。