Air ~君と一緒に~
~回想~ 特別
その日の帰りの電車の中、僕はずっと携帯をみつめていた。
とりあえず一度メールをしておこうとおもったものの、何て送ればいいかわからなかった。
中学時代から部活ばかり。
自分からは女の子に話しかけられない性格で、友達としか話せなかった。
まだ特別な感情はなかったけれど、それでも何て送ればいいのかすごく悩んだ。
結局はさんざん迷った挙句、
2つ前の駅を過ぎたあたりで
「これからよろしく」
みたいな何でもないことを送信した。
彼女から返事が来たのは家まで自転車に乗っているとき。
よく覚えていないが、
「こちらこそよろしく^^勉強もがんばろうね☆」
みたいなことが書いてあったと思う。
たった一通のメールのやりとり。
それでも初めての女の子とのメールに、すごくテンションがあがった。
とはいえ僕の性格がすぐに変わるわけではない。
次の日学校に行っても特に話しかけるわけではなく、挨拶をするくらいだった。
それでも他の男子と挨拶するときに比べて、ほんの少し笑顔で応えてくれることには
特別な感じがして、なんとなく優越感があった。
それ以上の特別なことは何もなく1か月が過ぎたころ。
中間テストが終わり、席替えをすることになった。
僕がくじを引いた席は教室のちょうど真ん中。
一番後ろか窓際壁際を狙っていたため、少しへこんで新しい机にもたれている僕に
「あ、木村くん隣だね。よろしくね。」
と誰かが言った。
頭をあげるとそこには教科書や鞄を抱えた彼女が立っていた。
「そっか、こちらこそよろしくね。」
彼女の席は僕の左隣。
おそらく顔にはでていないと思うが、すごく嬉しかった。
思い返してみると、この頃から彼女のことを好きになっていたのかもしれない。
隣の席での生活がはじまった。
とりあえず一度メールをしておこうとおもったものの、何て送ればいいかわからなかった。
中学時代から部活ばかり。
自分からは女の子に話しかけられない性格で、友達としか話せなかった。
まだ特別な感情はなかったけれど、それでも何て送ればいいのかすごく悩んだ。
結局はさんざん迷った挙句、
2つ前の駅を過ぎたあたりで
「これからよろしく」
みたいな何でもないことを送信した。
彼女から返事が来たのは家まで自転車に乗っているとき。
よく覚えていないが、
「こちらこそよろしく^^勉強もがんばろうね☆」
みたいなことが書いてあったと思う。
たった一通のメールのやりとり。
それでも初めての女の子とのメールに、すごくテンションがあがった。
とはいえ僕の性格がすぐに変わるわけではない。
次の日学校に行っても特に話しかけるわけではなく、挨拶をするくらいだった。
それでも他の男子と挨拶するときに比べて、ほんの少し笑顔で応えてくれることには
特別な感じがして、なんとなく優越感があった。
それ以上の特別なことは何もなく1か月が過ぎたころ。
中間テストが終わり、席替えをすることになった。
僕がくじを引いた席は教室のちょうど真ん中。
一番後ろか窓際壁際を狙っていたため、少しへこんで新しい机にもたれている僕に
「あ、木村くん隣だね。よろしくね。」
と誰かが言った。
頭をあげるとそこには教科書や鞄を抱えた彼女が立っていた。
「そっか、こちらこそよろしくね。」
彼女の席は僕の左隣。
おそらく顔にはでていないと思うが、すごく嬉しかった。
思い返してみると、この頃から彼女のことを好きになっていたのかもしれない。
隣の席での生活がはじまった。