パステルクレヨン
Ⅳ
『早瀬さん、まだ好きなの?玉置のこと』
この声…鳴海さん?
『時間のムダだから。早く諦めなよ』
あぁ、また
『それってさ、ストーカーじゃない』
怖い
こわいこわいこわい
あの目が、あたしの全ての戦意を喪失させる。
ガバァっ――
はぁっ…はぁ…
あたしは勢い良く布団から飛び起きた。
…怖かった……
頭にまだ響いてる。
鳴海さんの声…
「ふぅ…」
―――ピピピピピ
「ひぃっ」
直後に大音量で鳴り出したアラームに、本気でびっくりした。
はぁ。
最近、疲れてる、あたし。