ただ、大好きでした。




はっきり言って、第一印象なんて

ほんっと最悪。



まるっこいフレームの眼鏡にモヤシみたいにほっそりとした体つき。



ぶっちゃけナヨそう。




つか、絶対ガリ勉でしょ?



あんまし人と話さなそうだしな~

話しかけたとしても、



“弾んだ会話”なんて、とてもじゃないけど出来そうにないな。






そんな奴がガタッと椅子を引いてあたしの隣に座るもんだから



『あたしの中学校生活、おわったな。』



って、本気で思った。



今思うと、そういうこと考えてる“あたし”の方がおわってんだけど。






なのになんでかな?



一見冴えないアイツのことが

気になってるあたしがいた。



耳をそばだてて会話を盗み聞きしてる。




どんなやつかな?



って、気になってるあたしがいたんだ。







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