モノクロ
「最・・・・上階?」
「うん。6階の中央だと思うよ。」
「6階の中央・・・?」
「そう。エレベーターで昇ったほうが分かりやすいと思う。エレベーター降りて、右の通路をまっすぐ行ったところにあるからさ。あ、でも」
「6階の中央でしょ?分かったアリガト~~」
「冬」
「優姫、親切にしてくれてありがとう。また明日ね。」
6階の中央か・・・
お母さんにこんな学校に転入させたこと怒ってやる。
優姫には悪いけど、私はどうしても腹の虫がおさまらない!!!!!!!
私は短い足を懸命に動かして寮の入り口めがけて走った。
私は小さいけど懸命に走っている冬香を見つめていた。
冬香・・・大丈夫かなぁ・・・
多分602だからその隣の部屋って・・・想さんの部屋だよね・・・。
・・・・・・・襲われなきゃいいけど。
私は見えなくなった冬香のあとを追いかけるように私も寮の入り口に歩いていった。