モノクロ
「あ・・・すいませんでした」
私は瞬時にあげていた顔を下げてしまう。
どうしよう・・・アレが皆がいうイケメンっていう奴なの???
顔は女の人かと思うくらいキレイな顔してた。多分・・・
パッと見だからあんましよく分からなかったけど、眉毛を男らしく上がっていて、でかい目。長い睫毛。高い鼻に子顔に良く似合う形のキレイな唇。
どうしよう・・・少しドキッとした。
「ねぇ・・・お前誰?」
急に声をかけられて私は下げていた顔をあげてしまう。
「あ、・・・あの今日から転校してきたんですけど・・・」
―――――――― ドキンッ ――――――
さっきは分からなかった。
キレイな黒い瞳に吸い込まれそうになる。
首まである柔らかそうな少しパーマのかかったダークブラウンの髪。
「あ、あの・・・」
私の顔をみた彼は少しだけ目を見張る。
この体勢だと見上げる形になっちゃう・・・
「・・・お前誰?」
「え、と今日から転校してき」
「ソレはもう聞いた。名前聞いてんだけど」
「え・・・あの・・・その・・・・高橋です・・・」