モノクロ
エレベーター
――私が想を・・・?――
いやいやいやチョット待て。
まだあの黒い王子様は想って決まったわけじゃないんだよ?!
もしかしたら、想って言う人は、もっとかっこいいかもしれないじゃん。
・・・でも私・・・・
なんかあの黒い彼、想っていう名前がピッタリに思えるんだよね。
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムで私は現実の世界に呼び戻される。
ヤッバーー!!!
私、転校してきて3ヶ月分遅れてるのに・・・全然勉強してないじゃん!!
ていうかそろそろ中間だし??
・・・私この高校卒業できんのかな???
そんな自問自答を頭の中で繰り広げてるとやってくる。
「ふ~ゆか!!今日は学校案内してあげるからね」