モノクロ
「そうね。私なんてどううでもいいのよ」
詩織ちゃんは淋しそうに笑った。
「高橋さん、長田さん、佐々木さん。ホームルーム始めますよ」
担任の先生の合図でしぶしぶ優姫は自分の席に戻っていく。
そっかぁ・・・
詩織ちゃんでも相手にされないんだ。
広いなぁ世の中って。
多分私、仮に黒い彼に一目ぼれしても・・・
仮に彼が想でも・・・
私なんか相手にされないんだろうな~
想、女遊び激しいっていってたし。
きっともっと詩織ちゃんみたいなセクシー系から優姫みたいな可愛い系まで選り取り見取りなんだろうな・・・
私みたいな中途半端な奴・・・誰も相手にしてくれないよ。
ってかもう二度と、男の子なんかと付き合わないって決めたけどね!!!
この気持ちだって、幻だよ。幻。