モノクロ


「オレ、カンケーないじゃん」


私は驚いて振り返った。



「オレにはそんなの関係ない。」


彼・・・想はそういってフッと笑った。



―――ドキンっ―――


また跳ねる心臓。



私は気づかれないようになんでもないような態度を取る




「そうですね」



「敬語」



想はまたそういって不適に微笑んだ。



「は?」



「敬語やめろ。タメでいい。」



んなっっっ!!!!


なんでこの人はこんなに偉そうなのよ!!!!




「そう!!!」


私はそう言い残してもうすぐ着きそうな、エレベーターの白い扉を睨みつける。




「なに怒ってんの??」


彼は笑いながら私に聞いてくる。




< 39 / 51 >

この作品をシェア

pagetop