モノクロ
「冬香~~~!!!」
泣きながら抱きついてきた可愛い髪の少女。
「東京なんかに行っても、私のコトずっと忘れないでね・・・?わたしはずっと冬香の見方だからぁぁ~」
あの衝撃発言から3週間。
今私は北海道唯一の空港にいる。
あれから大変だった。急に転校が決まった私は、友達からの質問攻めにあい、学校との取引で多忙の日々を送っていた。
正直いって、北海道を離れたくない。
友達と別れたくない。
故郷をはなれたくない。
そんな気持ちの整理がつかないまま今日という日を迎えてしまった。
目の前の可愛い少女は私の3歳から一緒だったたった一人の親友の麻美・・・
「麻美と離れたくないよぉ・・・」
私は目かからは大粒の涙が出てくる。
「冬香・・・」
「麻美・・・」
だけど、そんなことは許されなくて・・・すぐに飛行機の発射時刻がきてしまう。
「麻美?むこういったら、ケータイの電波とか悪くてあんまりつながらないかもしれない・・・だけど、この先ずっと親友は麻美だけだから。」
「冬香ぁ・・・私もずっと大好きだからね」