モノクロ
・・・悔しい!!!
こんな男に今ドキドキしてる自分が嫌い!
なんでこんな男にドキドキしなきゃいけないのよ!!!!
チーン
私は開いた扉をすぐさまくぐって右に曲がり自分の部屋を目指す。
イライラする。
昔の記憶がまた蘇ってくる。
私は自分の部屋の前に立ち、鍵を探そうと思って鞄を空けた瞬間だった。
不覚だった。
私の腕にキレイな男の人の手が触れて気がついた瞬間にはもう部屋の扉に押し付けられていた。
目の前を支配する真っ黒な王子様。
あと2cmぐらいだろうか。
距離が縮まり想が私の目を見つめてくる。
「/////」
私は顔を下げようとした。