モノクロ
「・・・・してねぇよ。」
彼は小さな声で何かを囁いた。
「え・・・?」
「そんなことしてねぇよ」
彼はそういって私から体を離した。
「・・・」
私は訳がわからずただポカンといていた。
「・・・悪かったな。
初めてだったんだろ?
キス。
とっちまって悪かったな。」
彼はそういって優しく微笑むと私の髪を撫でた。
私は顔が赤くなるのを感じた。
なんで・・・・?
なんでそんなに優しい声いきなりだすの。
サイテーだと思ったのに。
私は下に置いてあったバックを持って外に飛びだした。
ドキンドキンドキン。