君がよぶ僕の名前
「なんでそういう大事なこと言わないの……」
「クラス離れても友達だょー、りか」
「当たり前でしょ…」
ふと後ろに誰かの気配がしたからあたしは後ろを向いた。
「あー!!藤堂せんせー!!」
藤堂先生はあたしの中3のときの物理の先生。
「おはよ、西脇。今日も元気だな。」
藤堂先生はイケメンで優しくておもしろい。
でも(だから??)彼女がいる。
「今年は西脇の物理教えるの俺じゃないんだー。ごめんよー」
「え…うそっ!?やだぁー!!」
叫ぶあたしの頭を藤堂先生はぽんぽんと優しく叩いた。