いつもここにいて。
「じゃあどうして急にあんなに答えられるようになるんだ?理由を言え」

「どうしてって…、理由なんてないもん…」

「じゃあやっぱり何か不正を…を、を、を……」

「……!?」

優等生は突然口ごもり、何事もなかったかのように帰っていった。
マコトがまた何かしたようだ。

「…何よ、あれ?」

「気にしない、気にしない」


積極的になるって、やっぱりいいことばかりじゃない…。
なんかまた落ちてきた…。

そんな私を、マコトは力を使って元気にしようと思ったのか、手をかざした。

「…やめて!」

かざした手は、指で何かをさしていた。
振り向いて見ると……
信太郎くんが帰るところだった。

「明日休みだろ。デートに誘ってきなよ」

「えっ!?そっ、そんなことできないよっ…おっおっ…お~!!」

体が勝手に信太郎くんのところに…

マコトぉ~~!!

そして、口が勝手に…

「信太郎くん、明日どこか行かない?」

ひぇぇぇ!!
何を言わせるのぉ~!!
私なんかがこんなこと言って、信太郎くん驚いているよぉ…!

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