いつもここにいて。
家の手前に着き、後ろを振り向くと、誰もいなくてホッとした。

…のも束の間、家に入ろうとすると誰かが私の肩をポンッと叩いた…

「ギャ……ンンン…」

私が大声をあげようとすると、後ろから口をふさがれた。

「大声出さないで!」

「ンンン…」

どんな極悪人かと恐る恐る見てみると…

マコトだった。

「マコト!あーもう、怖かったぁ…。誰がついてくるのかと…」

「たまき、さっさとひとりで帰っちゃうんだもん。追いつくの大変だったよ」

「ええ?じゃあねって、バイバイしたじゃん」

「僕はまだ君を助けきれてない。まだ帰れないよ」

「ええ?帰れないって…、じゃ、まさかうちに泊まるの!?」

「うん、他の人には見えないから大丈夫だよ」

そう言って、マコトは家に入っていった。


「ただいま…」

「たまき、遅かったじゃない。寄り道してたの?」

「いや、学校にいた…」

「またあんた問題が解けずに居残りさせられたんでしょう。ちゃんと勉強しなさいよ」

「ちがっ…、今日私大活躍だったんだよ…って、聞いてないし…」

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