いつもここにいて。
うそ………

「どう?大正解だろ?」

「そんなの…、誰にでもあり得ることじゃない!…適当に言っただけでしょ!?」

「…その人の名前は渡笠信太郎。幼稚園の頃からずっと同じクラスで小学6年の時にクラブが同じで、気になりだして、告白もできないまま5年が過ぎた。彼は運動神経抜群で女子にモテモテ。君はいつも影から見ていることしかできなくて、君はそんな自分が嫌で嫌でたまらない」

驚いた…
正にその通りだ。

「…あなたは一体誰なの!?」

「僕の名前はマコト。よろしくね」

「名前じゃなくて、その…、あなたは…」

「まぁいいじゃない。これからは僕がついているから君はきっと積極的になれるよ。まずは笑ってみようか」

マコトが私の顔に手をかざした。すると、顔が勝手にヘラヘラしだした。

「な~…、なにこれ~!?」

「催眠をかけただけだよ。心配しないで」

心配も何も…
マコトの姿は他の人たちには見えない。
私ひとりでヘラヘラしてて、道行く人たちは変な目で見ていた。
これじゃ私が変質者じゃない…!
ちがうんです…!
恥ずかしい…!

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