いつもここにいて。
「早川さんさ、おとなしい振りして本当はでしゃばりみたいだから、トイレ掃除、代わりにやってくれないかなぁ?私たち忙しくってさぁ」

「いいでしょ?じゃお願いねー」

「えっ…」


了解もしてないのに、3人は私にトイレスポンジを渡してさっさと帰っていった。

…仕方がないから、トイレ掃除をした。

「…なんでこうなるの?……マコトぉ?」

いつの間にかマコトも私の前からいなくなっていた。

どこ行っちゃったの…?
もう、帰ったのかな……

「はぁ…、終わった。早く帰らなきゃ」

ああ、なんだかとても疲れた1日だった。
ホッとして帰ろうとすると、さっきの3人が戻ってきた。
そして私の前に来て、いきなりひざまづいた。

「!?」

「早川さん、ごめんなさい。あなたにトイレ掃除を押しつけて…」

「私たち買い物に行ってたの。お詫びとお礼にこれ全部あげるわ!」

「え、でも」

「受け取って!でなきゃ私たち…、罪悪感がいっぱいで、破裂しそうなの~」

「!?…、じゃあ」

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