LIVE −自分らしく−
「茉莉。
綺麗な夕陽だね」
声をかけると
彼女は振り向き
笑顔で言った。
「あの時と逆だね」
「えっ?」
「初めて話した電車。
あの時は私から
声をかけたでしょ?
だから今日は
逆だなって…」
驚いた…
彼女も同じ事を
思い出していたんだ…
僕は笑顔で
返した。
「うん…
そうだね。
確かに逆だ。
でも、よく覚えてたね」
すると彼女は
また夕陽の方を向き、
「私は夕陽を見る
たびに思い出してるよ」
っと言った。
僕は茉莉の横に並び、
夕陽に染まる横顔を
見た。
「ねぇ茉莉?
もしあの時、
同じ電車に乗って
いなかったら、
僕らはどうなって
いたかな?」
茉莉は真顔で
真っ直ぐ夕陽を
見たまま言った。
「もし…はなかった
と思うよ。
颯人と私は、
あの時あの場所で
逢う運命だった…
私はそう想うな」
言い終わると、
茉莉は静かに
微笑んだ。
僕も沈みゆく
夕陽に目を移し、
「うん…そうだね」
と言った。
すると彼女は
僕の手を掴み、
強く握りしめた。
「うん…きっとそうだよ」
そう言い頷く
彼女の手を、
僕も強く握った…
綺麗な夕陽だね」
声をかけると
彼女は振り向き
笑顔で言った。
「あの時と逆だね」
「えっ?」
「初めて話した電車。
あの時は私から
声をかけたでしょ?
だから今日は
逆だなって…」
驚いた…
彼女も同じ事を
思い出していたんだ…
僕は笑顔で
返した。
「うん…
そうだね。
確かに逆だ。
でも、よく覚えてたね」
すると彼女は
また夕陽の方を向き、
「私は夕陽を見る
たびに思い出してるよ」
っと言った。
僕は茉莉の横に並び、
夕陽に染まる横顔を
見た。
「ねぇ茉莉?
もしあの時、
同じ電車に乗って
いなかったら、
僕らはどうなって
いたかな?」
茉莉は真顔で
真っ直ぐ夕陽を
見たまま言った。
「もし…はなかった
と思うよ。
颯人と私は、
あの時あの場所で
逢う運命だった…
私はそう想うな」
言い終わると、
茉莉は静かに
微笑んだ。
僕も沈みゆく
夕陽に目を移し、
「うん…そうだね」
と言った。
すると彼女は
僕の手を掴み、
強く握りしめた。
「うん…きっとそうだよ」
そう言い頷く
彼女の手を、
僕も強く握った…