LIVE −自分らしく−
「そっか……」
僕はこれ以上言葉が
出てこなかった…
少し沈黙が続いた。
その時、
扉が開いた。
「あら?もう面会時間
は終わりよ。
放送聴こえなかった?」
さっき扉の前で
話した看護師さんだった。
「ごめんなさいお姉ちゃん。
つい話に夢中に
なっちゃって…」
茉莉は顔の前で
手を合わせて謝った。
「お姉ちゃんって?」
確か彼女は一人っ子
のはずなのに…
「どうも、
茉莉の姉です。
いとこの…だけどね。
夕陽キレイだったでしょ?
あっ茉莉の方がキレイ
だから夕陽どころじゃ
なかったかな?」
からかうように
僕と茉莉を交互に
見るお姉さん…
正直今は、
こんなのしんどいよ…
「ちょっとお姉ちゃん…
怒るわよ…」
茉莉がゲンコツを
作り腕を振り上げた。
「ごめんごめん。
もう言いませんから…」
お姉さんはペコペコと
謝っていた。
「もうっ。
そんなだから
いつまでも独身なのよ。
ほら、颯人もさっさと
帰りなさい。
また怒られるわよ」
茉莉は腕を組みながら
ふくれた顔をして
みせた…
いつもなら
少しでも長くこの場に
居たいはずだ…
けど…
今の僕は、
少しでも早く
この場から去りたかった…
「じゃあまた明日」
今の精一杯絞り出した
言葉を残して、
病室を出た…
僕はこれ以上言葉が
出てこなかった…
少し沈黙が続いた。
その時、
扉が開いた。
「あら?もう面会時間
は終わりよ。
放送聴こえなかった?」
さっき扉の前で
話した看護師さんだった。
「ごめんなさいお姉ちゃん。
つい話に夢中に
なっちゃって…」
茉莉は顔の前で
手を合わせて謝った。
「お姉ちゃんって?」
確か彼女は一人っ子
のはずなのに…
「どうも、
茉莉の姉です。
いとこの…だけどね。
夕陽キレイだったでしょ?
あっ茉莉の方がキレイ
だから夕陽どころじゃ
なかったかな?」
からかうように
僕と茉莉を交互に
見るお姉さん…
正直今は、
こんなのしんどいよ…
「ちょっとお姉ちゃん…
怒るわよ…」
茉莉がゲンコツを
作り腕を振り上げた。
「ごめんごめん。
もう言いませんから…」
お姉さんはペコペコと
謝っていた。
「もうっ。
そんなだから
いつまでも独身なのよ。
ほら、颯人もさっさと
帰りなさい。
また怒られるわよ」
茉莉は腕を組みながら
ふくれた顔をして
みせた…
いつもなら
少しでも長くこの場に
居たいはずだ…
けど…
今の僕は、
少しでも早く
この場から去りたかった…
「じゃあまた明日」
今の精一杯絞り出した
言葉を残して、
病室を出た…