美しい名前
ある日。
毎日の検温の時間。

ピピッ ピピッ

「うーん…37.8か。少し熱があるね。今日は安静にしておくようにしよう。」

「はーい…。」


正臣と付き合うようになってから、熱が出たりすることはなくなっていてうまくいけば、退院出来るかも…という感じだったので、空海は少し落ち込んでいた。

「そんなに暗くならないの!!薬も効いてるみたいだし、大丈夫だよ。」

夏が事情を聞いて来てくれた。

けど、空海は数年前のことを思い出していたー
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