美しい名前
「足…怪我しているんじゃないの??」


あたしが、痛そうにしているのに、その男の人は気づいたようで。

「全然っ!大丈夫で、す。」

その男の人の瞳がすごく透き通っていてきれいで。そんな瞳でじっと見つめられたので、どもりながら答えてしまった。


「っふは。じゃあ、これはきなよ。」

その男の人は、あたしが強がっているのにもまた気づいたみたいで。
なぜもっていたのかわからないけど、ピンク色のビーサンをあたしに差し出した。
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