美しい名前
「今、くじ引きでもらったんだ。俺はもちろんいらないし、キミがはいてよ。」


あたしは、顔におもいっきり疑問が出ていたみたいで、そう教えてくれた。

「けど、そんな…。」

あたしは、どうしたらいいかわからなくなって、あたふたしてしまった。

「いいから。俺がそうしたいだけだから。ーじゃあ。」

そう言って、あたしにビーサンを持たせてさっさと歩き出して行ってしまった。
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