天使の涙
チャイムが鳴って、俺は優奈さんに会いに行った。
ほとんどが、部活に行ったり、塾に行ったりとで、靴箱にはほとんど靴がない。
ふと、階段に目をやると、すごく華奢な体が見えた。
俺は、緊張を抑えてゆっくりと彼女に近づいて行った。
「あーっと・・・。天野優奈さん?」
となりに座ったとき、ラベンダーの匂いがした。
「え?はい。」
俺は、ラベンダーの匂いのことも忘れて、彼女の顔をまじまじとみた。
・・・・・・・・美人だ。
整った顔に大きな目、長いまつげに、小さな口。
なによりも、腰まである長い薄茶色の紙がもっと彼女を引き立てていた。
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