あたしの隣
トラブル
小さい頃よく元ちゃんと遊んだ。
お母さんとケンカしていつもの公園に手を繋いで行ってくれたね。
公園の山の上で元ちゃんが言った言葉忘れてないよ。
『俺が智香を守れるぐらいの大人になったら…結婚して下さい!!』
『うん!』
あたしは元ちゃんに抱きついてほっぺにキスをした。
元ちゃんの顔真っ赤だったね。あたしだって恥ずかしかったんだよ。
あの頃はまだ約束の大きさが理解できなかったね。
成長するにつれて『幼なじみ』という壁がでっかくなって前に進めない自分がいた。
あたしは幼なじみの壁を乗り越える勇気はある…?