あたしの隣
「あたしそろそろ帰らないと…本当に智香ごめんね」
「由美謝るの禁止。あたしは大丈夫だから。」
「うん…じゃあ~ばいばい」由美が部屋から出て行った。
「俺も学校に帰らないとな。そろそろ神崎のお母さんも来るだろう。今日は安静にしとけよ」
そう言って先生も出て行っちゃってあたしと雨宮君だけになってしまった。
「あの…どうしてあんなことしたの?」なんで雨宮君があたしを抱きしめたの?
「うーん、そのうち言うよ!」なんでかすこし知りたい自分もいた。
ガラガラっと病室のドアが開いた。
誰だろ…?
カーテンで隠れて誰か見えない。
「智香入るぞ」この声…元ちゃんだ。
元ちゃんがカーテンを開けてきた。あたしを見てすごい心配そうな顔をしてくる。
「元ちゃん!あたしは全然大丈夫だよ。心配しないで」笑顔を元ちゃんにむけた。
その時いきなり元ちゃんに抱きしめられた。
「無理すんなよ」元ちゃんはなんでもわかるんだよね。