あたしの隣
「智香!大丈夫?あら、もしかして智香の彼氏君?」お母さん展開早すぎ。
「違うよ!雨宮蓮君。あたしのクラスメートだよ!」
紹介してると梅宮君が自分で言った。「はじめまして。雨宮蓮です」
「あら~はじめまして。智香にこんなかっこいい人がいたのね!」
お母さんやたらテンション高いよ。
「ごめん雨宮君!いつもこんな調子なの」お母さんのかわりにあたしが謝った。
「大丈夫だよ。神崎が羨ましいな」なんでそんなこと言うの?
「雨宮君!?いきなりどうしたの…?」
「いや、なんでもないよ」誰にも言えないのかもしれない…むやみに聞けない。
「そっか…」
「俺そろそろ帰ります。明日も来るからな」あたしのお母さんにお辞儀して出て行った。
「雨宮君ってかっこよくて礼儀正しくていい子ね。」
「うん」
「今日は安静にしときなさい。頭をすこし打ったんだから!もう心配だったのよ」