空模様
2人を見ていたあたしは、涙がこらえられなくなって。感情を押さえきれなくて。
気付いたら2人と反対の方向に走り出していた。
屋上につづく階段で泣いた。もうあきらめるって決めたはずなのに。どうしてこんなに涙がでてくるんだろう。どうしてこんなに悲しいんだろう。侑也くんが心衣って呼んでくれたこととか、くだらない話して笑ってたこととか。いろんなことを思い出して、涙が止まらなかった。
「心衣…??」
泣きじゃくるあたしの耳に聞こえたのは翔ちゃんの声だった。
「なんっでっ…??」
泣きすぎて苦しくてうまく話せなかったけど。
「心衣が泣きながら走っていくの見たから。気になって追いかけてきた。」
翔ちゃんは低くて優しい声で答えてくれたね。
「何かあった…んだよな??」
「ふっうっ…うんっ…。」
「無理しなくていいから、だから泣くだけ泣いて??」
そういって翔ちゃんは優しく笑ってあたしの頭をくしゃっと撫でてあたしが泣きやむまでずっとそばにいてくれたね。
「もう涙でないか??」
ちょっぴり無邪気に笑ってあたしの涙が流れたあとをそっとぬぐってくれた。
「うんっ。ごめんね??ありがとう。」
翔ちゃんのお陰でちゃんと目を見てありがとうって言えたよ??
「また泣きたかったら俺に言えよ??涙くらい拭いてやるから。」
そうあたしに笑顔を見せてどこかに行っちゃったんだ。
この時だったのかな。あたしの中の翔ちゃんがただの幼馴染みじゃなくなったのは…。
気付いたら2人と反対の方向に走り出していた。
屋上につづく階段で泣いた。もうあきらめるって決めたはずなのに。どうしてこんなに涙がでてくるんだろう。どうしてこんなに悲しいんだろう。侑也くんが心衣って呼んでくれたこととか、くだらない話して笑ってたこととか。いろんなことを思い出して、涙が止まらなかった。
「心衣…??」
泣きじゃくるあたしの耳に聞こえたのは翔ちゃんの声だった。
「なんっでっ…??」
泣きすぎて苦しくてうまく話せなかったけど。
「心衣が泣きながら走っていくの見たから。気になって追いかけてきた。」
翔ちゃんは低くて優しい声で答えてくれたね。
「何かあった…んだよな??」
「ふっうっ…うんっ…。」
「無理しなくていいから、だから泣くだけ泣いて??」
そういって翔ちゃんは優しく笑ってあたしの頭をくしゃっと撫でてあたしが泣きやむまでずっとそばにいてくれたね。
「もう涙でないか??」
ちょっぴり無邪気に笑ってあたしの涙が流れたあとをそっとぬぐってくれた。
「うんっ。ごめんね??ありがとう。」
翔ちゃんのお陰でちゃんと目を見てありがとうって言えたよ??
「また泣きたかったら俺に言えよ??涙くらい拭いてやるから。」
そうあたしに笑顔を見せてどこかに行っちゃったんだ。
この時だったのかな。あたしの中の翔ちゃんがただの幼馴染みじゃなくなったのは…。