空模様
雨が降り続く6月。もうすぐ遠足。

6時間目。
「えー、もうすぐ遠足です。で、遠足の実行委員を決めたいと思います。やりたい人ー!!」

そんなめんどくさい仕事誰もやりたがんないよ。



ほら、誰もいな…


「はーい!!俺やりたい!!」

そう手を上げていたのは中原 祐二 (ナカハラ ユウジ)だった。祐二はバスケ部で、隼人と仲がいい。小学校のときから結構仲はいいほうだ、と思う。こーゆー事好きなんだよね。忘れてたよ。

「よし、じゃあ男子は祐二で決定!!っと。女子でやりたいやついるかー??」



………。



「じゃあ、女子はくじで決めるぞ!!」

よかった。きっとあたんないや。



くじが回ってきた。



あたしは右から3番目を引いた。



「じゃあ、くじ開くぞ。えーと、女子は右から3番目っと。」



え゛っ??



「市原、おまえだ。」



「はぁあああああ!!!???最悪…。」



自分に悲しくなった。19分の1確率で引き当てるのってあるいみくじ運いいよね…。



「じゃあ、裕二と市川!!頼んだぞ。」

「はーい!!」

「はあい…。」



蕾がこっちを見てどんまいって口パクで伝えてる。

あたしは苦笑いで返した。

「じゃあ早速だが、実行委員は放課後に会議があるので残ってくれ。」

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