空模様
「おうっ、心衣!!」
翔ちゃんは、そう笑ってあたしの隣に座った。

「心衣も実行委員なの??」

「くじで当たっちゃったっ!!へへっ。」

「俺も俺も!!」
翔ちゃんはあたしを見て笑った。



キュゥン…



みんなが翔ちゃんをかっこいいってゆーの分かるかも…。



「おーい??心衣ー??聞いてるー??」

「あっ、うっ、うん。」
「どうかした??」
あたしの顔をのぞき込んできた。

顔超近いよっ…。

あたしは恥ずかしくて下を向いた。

「な、何でもないっ!!」
あたし、今絶対顔赤いよっ!!

「心衣、顔赤いよ??」

そう言ってまた顔をのぞき込んできた。顔赤いの、翔ちゃんのせいだよっなんて思ったけど言えるはずもなく、ますます赤くなる顔を隠すようにそっぽを向いた。

そんなあたしを見て、翔ちゃんは不思議そうに笑った。

裕二があたし達のこと、じっと見てたなんて気付かなかった。



てかあたし、なんでこんなにドキドキしてるの??なんでこんなに顔熱いの??
胸がギュってなるよ…。

自分が分かんないよ。
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