銭コ乗せ



「ふっ…」


「ふっふっふ…」


「実に穴だらけだな。生きてるのが不思議なくらいだ。」

ボスがまた笑い、そう言うとニヤリとした。


「ああ。いつあんたに殺されてもおかしくなかった。」


「でも、まだ俺はこうして息をしている…!!」


右腕の間隔が無くなってきた。これはマジで…ヤバいんじゃないか。

「残念だが…」

ボスがそう言うと、顔を正した。


うそぉー!!


これでもダメなのかよっ!?

「試験の始まる前、俺が言ったことを覚えているか?」

「…はぁ…はぁ…ああ、はっきり覚えているよ。」


息も荒くなってきた。

マジで…マジでヤバい。
< 125 / 137 >

この作品をシェア

pagetop