銭コ乗せ
おかしい。
おかしい。
おかしい!
おかしい!!
あと一円が…
あと一円なのに…
「あと一円が、届かないぃぃぃぃー!!」
なんでだなんでだなんでだなんでだ。
おかしいおかしいおかしいおかしい。
クソッ、バカどもはたった一円すらケチると言うのか。なんてバカで醜い奴等なんだ。これは…僕が悪いんじゃない。僕のミスじゃない。
バカのバカさ加減が予想の範疇を大きく越えていたんだ。
「あんた、さっきから何やってんのさ?」
少々取り乱していた僕に、派手なババアが話しかけてきた。路上で占いだかなんだか開いて座り込んでいる、どうにもうさんくさいババアだ。
「…ちょうどよかった。すまないが、僕は今、9999円持っているんだが、ちょっと訳ありでねぇ。君の一万円とそれを、交換してくれないかな?」
よし、これで伝わるはずだ。
しかし、
「…うん?あんた何言ってんのさ?交換?なんだかうさんくさいよぉ、あんた。そうさ、あたしが一円あげれば、それで一万円じゃあないか。それでいいんじゃないかい?」
そう言ってババアは怪訝な顔を浮かべた。
おかしい。
おかしい!
おかしい!!
あと一円が…
あと一円なのに…
「あと一円が、届かないぃぃぃぃー!!」
なんでだなんでだなんでだなんでだ。
おかしいおかしいおかしいおかしい。
クソッ、バカどもはたった一円すらケチると言うのか。なんてバカで醜い奴等なんだ。これは…僕が悪いんじゃない。僕のミスじゃない。
バカのバカさ加減が予想の範疇を大きく越えていたんだ。
「あんた、さっきから何やってんのさ?」
少々取り乱していた僕に、派手なババアが話しかけてきた。路上で占いだかなんだか開いて座り込んでいる、どうにもうさんくさいババアだ。
「…ちょうどよかった。すまないが、僕は今、9999円持っているんだが、ちょっと訳ありでねぇ。君の一万円とそれを、交換してくれないかな?」
よし、これで伝わるはずだ。
しかし、
「…うん?あんた何言ってんのさ?交換?なんだかうさんくさいよぉ、あんた。そうさ、あたしが一円あげれば、それで一万円じゃあないか。それでいいんじゃないかい?」
そう言ってババアは怪訝な顔を浮かべた。