銭コ乗せ
「くっ…」

「クソがぁぁぁ!」

僕は怒りのあまり、ちゃちなテーブルを蹴飛ばした。

「物に当たるんじゃないバカたれっ!」

負けじとババアが怒鳴り返す。

「…バカ?僕にむかってバカ…だと?ちっ…ちっ…フー…フー…」

正直今にでもぶっ殺してやりたかったが、どうにか我慢して拳銃をしまうことが出来た。ぼ…僕はバカじゃないから、無意味なことはしない。このババアを殺したって、なんの得にもなりはしない。そんなことは始めからわかっていた。だから、拳銃なんて最初から打つ気はない。
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