銭コ乗せ
そんなことよりも、なにより一万円だ。こんなババアにかまってる場合じゃない。なぁに、まだまだたくさん人はいるんだ。それくらいわけないさ。そうだ、さっさと終わらせて、家でゆっくりしよう。二度とこんなバカには会わないためにも。

服を正してババアに一睨みきかせると、僕はその場を離れた。

「無駄だよ。」

「あっ?」

ババアめ…この期に及んでまだ何かほざくと言うのか。

「あんた他を当たるつもりなんだろうが、それは無駄だよ。今のあんたじゃ誰だって相手にしちゃくれないさ。断言する。あんた、よくよく考えることだ。このままだと、まず間違なく破滅するよ。」

…か、勝手に言ってろ、クソババアが。
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