銭コ乗せ
それにしても…

なぜだ。なぜ社会はこんなにバカだらけになってしまったのだ。まったくもって理解が出来ない。日本語が通じてるのかすら、心配になってきた。

―ドン―

よそ見をしてたら、ついつい誰かにぶつかってしまった。まったく、こんな僕を避けることも出来ないなんて、コイツもバカに違いない。

「おい!どこ見て歩いてんだコラァ!!」

そう怒鳴りちらしてきたのは、金髪の見るからにチンピラ風貌。

あっ…


コイツは…



どこをとってもやっぱりバカだ。

「まったく…どいつもこいつもよぉぉー!!」

そう言って拳銃を取り出すと、今度は二秒もかからなかった。

「ひっ…ひぃぃー!」

チンピラバカは、一目散に逃げて行った。


僕はそれを快感に思いながらも、どうにも苦々しい気持ちが沸いてきた。


「ちっ…」


今日はもう、やめだ。
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