銭コ乗せ
「あーっ!これぇ!サメ肌素材のヤツじゃないですかぁ!欲しかったんですよねぇ、これっ☆」

「えっ?…そうなの?これ欲しかったの?…だと思ったんだよねぇ俺も。」

「で、交換は…して…くれるのかな?」

「あっ、この指輪とですか?もちろんいいですよ☆」

…ウソだろ?

これ、ホントにサメ肌か?
あっマジだ。シャークんタイツって書いてある。マジかよ。これって素材そんな大事か?もしかしたらこれって結構高価なもんなんじゃ…じゃなきゃ指輪なんてホイホイ交換出来ねーよ?

指輪、全身タイツ、指輪、全身タイツ、ゆび…全身タイ…ゆ…ぜんし…ゆ…シャーク…


「指輪じゃぼけぇ!!」

「きゃあー!!」

「あっ…すまん。…じゃあ、交換…頼むわ。」

「はい、どうぞ☆」

女が外した指輪を受け取ると、俺は全身タイツを手放した。

さようなら、シャークん。
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