短時間すぎな両思い中
裏表
ぼろいTシャツにジャージのズボンをはき、枝豆をほおばりながらテレビを見る。
『やっぱ、枝豆はうっまいなー。』
「ちょっと、敦子。回覧板まわしてきてくんない?」
外にでるのが嫌いなあたしなの知ってて親は困る。
『はあ?枝豆たべとるとこー。やけん、ねーちゃんにたのんでや。」
立石敦子。18歳。夢中になることは枝豆を食べる時間だけ。
「あんたー。ねーちゃんはバイトいっとっからたのんでんでしょ。お母さんは晩ご飯の支度とかいっぱいあるわけ。」
『ったく仕方ねーなー。』
クローゼットからフリフリのスカートにピンクの姫クマがポイントなTシャツにきがえる。
近所のひとにも見られたくないあたしの裏。
その裏にはめんどくさがりで夢中になることが少ない自分を知っているのは家族と元カレだけ。
近所のひとに回覧板を渡し終え、部屋につくとまたジャージとTシャツ姿で枝豆を食べ始める。
『味が落ちたじゃん。んもっ。最悪。』
まずそうな顔で枝豆をパクリと食べ始める。
朝、ニセの自分を作らないといけない。
『やっぱ、枝豆はうっまいなー。』
「ちょっと、敦子。回覧板まわしてきてくんない?」
外にでるのが嫌いなあたしなの知ってて親は困る。
『はあ?枝豆たべとるとこー。やけん、ねーちゃんにたのんでや。」
立石敦子。18歳。夢中になることは枝豆を食べる時間だけ。
「あんたー。ねーちゃんはバイトいっとっからたのんでんでしょ。お母さんは晩ご飯の支度とかいっぱいあるわけ。」
『ったく仕方ねーなー。』
クローゼットからフリフリのスカートにピンクの姫クマがポイントなTシャツにきがえる。
近所のひとにも見られたくないあたしの裏。
その裏にはめんどくさがりで夢中になることが少ない自分を知っているのは家族と元カレだけ。
近所のひとに回覧板を渡し終え、部屋につくとまたジャージとTシャツ姿で枝豆を食べ始める。
『味が落ちたじゃん。んもっ。最悪。』
まずそうな顔で枝豆をパクリと食べ始める。
朝、ニセの自分を作らないといけない。