短時間すぎな両思い中
「どこいってたん?」
パシリな雰囲気の山田凌也がはなしかけてくる。
『トイレだよ。』
トイレ以外にどこにいくんだよ。
「俺さ、家とかではジャージきて外ではちゃんとセットするんだ。」
は?いちいちあたしに言わなくてよくね??
あっ・・・・・・・。
もしかして・・・・
『それってなんでうちにいうの?』
こいつ知ってんのか?知っとったら殺したる。
「お前もそんな感じかな?って思ったから。」
こいつしっとる!!!!!!!
殺す。
『あのさ、ここ出ない?』
甘え声にいうと、彼はさっそく飛びついた。
「いいよ。駆け落ちか?」
『ちがうわっ。聖美、ふたりで出かけるね』
色気のある声が個室にとぶ。
カラオケから出た。
「ラブホいかね??」
イラッ。
『いくわけねーだろーがよ。』
あたしの得意な必殺飛びけりを彼にしてやった。