大きな花束
出会い
「ナナー!危ない!」

「はっ!?」

というとこであたしの記憶は切れていた。

ピッピッ‥

一定の早さを保って鳴り続ける、あたしの心臓を記録する装置。

その音で、あたしは目を覚ました。
天井もベッドもカーテンも全部真っ白。

すぐ病院だってわかった。
何であたしがここにいるのかは‥
頭のズキンとした痛みですぐわかる。

部活中の不注意での事故であたしはここにいる。

「本当‥最悪だ」
ぽつりと独り言をつぶやく。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop