大きな花束
普通に考えて高1くらいの男子は入院していても、折り紙はそうそう折らない。

なんだか、その男子と話してみたくなった。

その男子の顔近くでみたいと思った。

それはあたしが運命を感じて思ったのか、
ただ同い年くらいの人がいたから近づきたかったのか、

気が付いたら、骨折した腕をかばいつつ、階段を下って行った。


中庭てどこー?
この階段降りてからどっちの道だろ?

慣れない病院であたしはすぐに迷った。

「まぢで無いわー‥中庭てどこよー」

さまよっていると、
“中庭→”
と書いてある看板を見つけた。

すぐに看板の方に歩いて行く。
目の前の扉を開けていく。ギィー‥

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